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2011年6月12日 (日)

こうなったら「首相輪番制」だ!

 今週はあまり時間が無いので、小ネタをひとつ。内閣不信任案は造反派の腰くだけで否決され、次の興味は菅総理がいつ退陣するかという点に移って来ました。次期総裁候補として、前原さんや枝野さんや野田さんの名前が取りざたされています。まあ、誰がなっても菅さんよりはマシではないかと思いますが(これでも以前は菅さんに期待したこともあったんですよ)、この際民主党は、首相の選び方について思い切った改革をしてみてはどうでしょう。首相公選、つまり国民が直接次の首相を選べる仕組みを取り入れるのです。

 ここ何年ものあいだ、日本では総理大臣が1年くらいで目まぐるしく変わる状況が続いています。それが外交面での日本の地位低下を招いている、そんな意見もよく聞きます。でも、これに関しては違う見方だって出来ると思うんです。菅さんだって鳩山さんだって、就任時にはとても大きな期待を集めていた筈です(それは当初の支持率を見れば分かります)。しかし、人気は長続きしませんでした。就任から3か月くらい経つと、国民は「この人じゃダメだ」ということを敏感に察知する。そんな国民感情からすれば、1年間なんてとてもじゃないけど長過ぎるのです。企業が人を採用する場合だって、試用期間は3か月です。そこで私の提案、総理大臣にも試用期間を設けて、3か月おきに改選するというのはどうでしょう?

 本当の意味での首相公選を実現するためには、法律を改正することが必要ですから、これはあくまで民主党内の代表選についての改革案になります。これならいまの法律と制度のもとで実行出来るし、地に堕ちた民主党の人気をV字回復させる切り札になるかも知れない。やり方は簡単です。前回の代表選で菅さんと小沢さんが激しいバトルを繰り広げた、あの時のことを思い出してください。当選した方が総理大臣になると分かっていたあの選挙に、投票権を持っていたのは民主党議員と民主党の党員・サポーターという人たちでした。菅さん辞任後の次の代表選、つまり次期首相選びでは、党員・サポーターだけが投票を行なうものとします。議員をはずす理由は簡単です、彼らはこの選挙の直接の利害関係者なので、国民とは異なる視点で投票する可能性が高いからです。(もちろん彼らも党員としての一票は持っています。) 現在、民主党の党員・サポーターになるために、どのような審査があるのか知りませんが、今後は年会費さえ払えば誰でも簡単にサポーターになれるようにします。つまり、2千円くらいのお金を出せば、誰でも「総理大臣を選ぶための選挙権」が買えるのです。(但し、これは日本国籍を持った二十歳以上の成人に限定します。前回の代表選では、外国人サポーターが日本の総理大臣を選ぶ選挙に投票するという、とんでもない事態が発生しました。)

 党員・サポーターの投票をもって首相公選と呼ぶことは出来ませんが、かなり国民の声が反映された首相選びが実現することは間違いありません。民主党にとってはサポーターを一気に増やすチャンスでもあります。投票はハガキだけでなく、インターネットや携帯メールでも出来るようにしましょう。そしてここが今回の提案のキモになりますが、いったん首相が選ばれても、3か月ごとに新たに代表選を行なって、国民の支持を受けていない首相はどんどん交代させる仕組みを定着させるのです。これはいい意味で日本の政治に緊張感を与えるだろうと思います。もしもそんなに簡単に首相を交代させることに抵抗感があるようなら、現職に選挙でのアドバンテージを与えてもいい。例えば対立候補は現職に対して得票率で3%以上上回らなければ交代は起こらないといったルールを追加するのです。そしてもうひとつ重要なルールとして、この制度の導入と同時に民主党は首相の解散権を封印しなければなりません。(やぶれかぶれ解散が頻繁に起こるようでは、ほんとうにこの国は滅んでしまうから。) その代わり、代表選でサポーターは、候補者を選ばずに「解散総選挙」に一票を投じることが出来るようにします。そして有効票の過半数を解散総選挙票が占めた場合は、その時点で現首相はただちに解散総選挙を行なわなければならないというルールにするのです。どうでしょう、これでアンチ民主党の人たちさえもサポーターとして取り込むことが出来ます。(笑)

 いや、私は伊達や酔狂でこんなことを書いている訳ではありません。そのことは、もしもこれをやられたら自民党にとってどれほどの脅威になるか、それを想像してもらえば分かると思います。とにかく私たち国民は、この国難とも言える状況のなかで、自分たちが直接首相を選べないことにものすごいフラストレーションを感じているのです。もしも自民党が先手を打って、次の総選挙で与党に返り咲いたあかつきには、この「首相準公選制度」を採用すると公約すれば、支持率は大幅に上がると思います。(少なくとも私は支持します。ちなみに個人的には、次期首相は民主党なら原口さんか金子さんに、自民党なら河野太郎さんにやらせてみたい。二世議員廃止法案はとりあえず封印します。笑) 逆に民主党は、菅さんの辞任を待たずに、いますぐにでもこれを始めるのがいいですね。菅氏はのらりくらりと辞任を先延ばししそうな雰囲気ですから、サポーターが選挙を通じて引導を渡してやった方がいい。いま民主党内では、野田氏を擁立しようという動きが活発なようですが、そこには国民無視の派閥の論理しかありません。野田さんなら小沢派も懐柔出来るし、大連立にも持ち込みやすいというのです。こんなことばかりやっているから、国民にとことん愛想をつかされるのに、どうしてそれが分からないのだろう?

 日本の政治家が小粒になったという声を耳にします。小選挙区制になって以来、その傾向に拍車がかかったという意見も目にします。が、私はこれは時代の流れのなかで、必然的に起こって来たことだとも思うのです。何故って、私たちはもう〈大物政治家〉なんてものをこれっぽっちも求めてはいないから。過去の大政治家、例えば吉田茂だとか田中角栄なんて人が、いまの有権者の視線にさらされたら、そもそも政治家にさえなれなかったのではないか、そんな気がします。この困難な時代に求められるているのは、カリスマ性を備えた親分肌の政治家ではありません、山積する問題にその都度的確な判断が下せる有能な経営者のような政治家です。親分肌の人間はいつの時代でも自力でのし上がって来ますが、優秀な経営者は発掘して育てなければならないものです。この10数年間に私たちが見て来たことは、派閥のなかでは有力と思われていた政治家が、実際に首相に就けてみるとまったくの期待はずれだったり、一匹狼の変人と思われていた人が、意外と強いリーダーシップを発揮して国民の人気を集めたりといったことでした。要するに、やらせてみなけりゃ分からないのです。これは国民にとって分からないだけではありません、本人たちにとっても分からないのだと思います。(菅さんも鳩山さんも麻生さんも安倍さんも、まさか自分がこれほど首相として不適格だとは夢にも思っていなかった筈です。) もしも「首相輪番制」でいろいろな人を試すことが出来るなら、小粒になった民主党や自民党のなかからだって、第二、第三の小泉純一郎が出て来るかも知れない。私はサポーターになって、その人の登場を待ちたいと思います。

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