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2008年12月28日 (日)

私も来年の政界を予測します

 百年に一度と言われる世界的な経済危機と、こちらもおそらく半世紀に一度と思われる国内の政治危機が同時にやって来ました。しかも今の混乱はまだまだ序の口で、来年はどんな社会の激震が待っているか分からない。本来ならば、こういう時こそ政治の世界に強力なリーダーが現れて、他国に先駆けた大胆な政策を次々に打ち出して欲しいところですが、リーダーシップ不在のなかで日本だけが無為無策のまま迷走している感じです。世界のパワーバランスが大きく変わろうとしているこの大事な時期に、この国が長い政治的空白から抜け出せずにいるということが、あとあと大きなツケとなって巡って来るのではないか。サブプライム問題に端を発した世界恐慌が何年後かに収まったとき、日本は経済的にも政治的にもその地位を著しく落としているのではないかと危惧します。

 内田樹さんが最近のブログ記事のなかで今後の麻生内閣の行く末を予測しています。予測というのは、当たれば自慢出来るし、外れれば自己教育のいい機会になるので、「できるだけばんばん」すべきものだと言っている。なるほどその通りだと思うので、今年最後のこの記事で私も来年の政治について予測しておこうと思います。(どうせ外れるだろうけど、その時には反省の弁を書くために一回分のネタが助かる訳だし。笑) 安倍、福田という二人の首相がそれぞれ一年で辞任したのは、彼らがマスコミのバッシングに対して精神的に耐えられなかったことが主原因だろうと私は考えています。いまの麻生内閣の帰趨もつまるところ「麻生さんの精神がどれだけ保つか」というところで決まるのではないか、これがまず私の予測の前提です。漢字が読めないだとか、モノの値段を知らないだとか、政治家の資質以前のところでミソが付いて、国民からは嫌われるレベルを通り越してバカにさえされている(一国の総理大臣が!)。それでもご本人はあまり精神的にこたえているふうでもありません。これは打たれ強いというよりも、単に鈍感なだけなんだろうと思います。新聞ではさんざん叩かれてるけれど、マンガしか読まない麻生さんは活字で何を書かれてもへっちゃらなんでしょう。

 内田さんは、麻生首相は近いうちにまた舌禍事件を起こして、自民党内部からも「麻生おろし」の声が高まって退陣せざるを得なくなると予測しています。私の予測は、麻生さんは意外にしぶとく総理の座に居座って、おそらく任期いっぱい(9月まで)首相を続けるのではないかということです。前にも書きましたが、麻生さんはたった一度の解散総選挙のチャンスを逸したのです。つまり首相就任と同時に解散に持ち込むという、ドラマチックで潔い展開を演出するチャンスもあったのに、政治的センスが無いのでそれを見逃したということです。今となってはもう麻生さん自身にも解散の決定権は無い、周りがそれを許さないからです。来るべき政界再編の見取り図も出来ていない段階で、解散総選挙となることは自民党の誰も望んでいない筈です(渡辺喜美さんの造反は単なる自己PRに過ぎないと見ます)。もしも麻生さんがノイローゼになって辞めたいと言い出しても、辞任さえさせてもらえません。たとえ入院したって与謝野さんあたりが代理に立って政権を継続して行くだけでしょう。こうしてほとんど機能しなくなった政治体制のまま、国民不在のなかで水面下での派閥の駆け引きだけが活発化する。むろん一番迷惑をこうむるのは、ますます悪化する経済状況のもとで生活苦にあえぐ我々国民です。

 そうこうするうちに、民主党のなかでも変化が起こります。民主党だって小沢党首のもとで一枚岩に結束している訳ではありませんから、自民党の造反組と組んで新党結成の画策を始める人たちも出て来る。但し、それはすぐに表立った動きとしては現れて来ません。彼らは待つのです、自民党と民主党という二つの看板が社会不安という強風にあおられて地に堕ちるのを。もしかしたら小沢さんの健康問題ということも、彼らが予測し期待するファクターに入っているかも知れません。五月になれば評判の悪い裁判員制度が始まります。この頃に国民の政治不信もピークに達するでしょう。麻生さんと小沢さんはすでに入院しているかも知れない。六月になれば衆院選を三ヶ月後に控え、いっせいに新党の旗揚げがマスコミを賑わします。私は政治通ではないので、その布陣がどのようなものになるのか全く予想が出来ません。ただ言えることは、そこで登場して来る新党がどういうものであっても、掲げる公約はみな似たり寄ったりで、はっきりした政策上の対立軸など何も持っていないだろうということです。このご時世で一層の経済自由化や規制緩和などを主張する政治家などいる訳がありません、どこもみな保護主義的で国内回帰的な閉じた政策を掲げるばかりになります。裁判員制度の実施凍結ということをアピールする政党も出て来る筈です。

 選挙も経ない、国民不在のなかでの水面下における政界再編、これが私の来年の予測です。とにかく私たちにとって不幸なことは、十年後、二十年後、半世紀後のこの国の向かうべき方向について、政治家の誰も明確なビジョンを持たず、国民に明るい未来を示せる人がいないということです。未来に希望を持てない国が、経済的にも文化的にも衰退して行くことは理の当然です。いまアメリカは、ほとんど十年間は立ち直れまいと思われるほどの経済破綻のなかにいますが、アメリカ国民は一筋の希望の光に向かって心を結束させています。私はバラク・オバマという人がどれだけのことをやってのけるか、予測も出来ませんし懐疑的な部分もあります。それでも彼がすでに大統領就任前に重要な役割を果たしていることは認めざるを得ません。最新の調査では米国民の86パーセントがオバマ氏を支持しているそうです。どんな経済政策にも増して、このことはこれからのアメリカの再生に向けて最重要なファクターである筈です。日本の政治に欠けているものもそれです。これは予測ではなく私の希望ですが、これからの政界再編のなかで、国民の心をつかんでぐいぐい引っ張って行けるリーダーが現れることを望みます。新しい小泉純一郎を望むのではない、もっとクールでクレバーな新しいタイプの政治的リーダーを望むのです。

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