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2006年8月27日 (日)

ブログに欲しいこんな機能

 先週、いただいたコメントへの返事を書きながら、ブログの機能に関してひとつのアイデアを考え付いたので、メモとして書き付けておこうと思います。それが技術的に可能かどうか、またそれが自分の考えるように意味のあるものかどうか、自分では判断が出来ません。ただ、1年近くブログを続けて来て、何故そんな簡単な機能がブログの標準として装備されていないんだろう、ブログというものの基本的なコンセプトを考えれば絶対にあってもいい機能なのに、そんなふうに思えて来たほど、自分としてはぜひとも欲しい機能なのです。

 思い付いたきっかけは簡単なことでした。日中関係の問題に関して記事を書いたところ、論友の(と呼ばせてください)mori夫さんから丁寧な長いコメントが付きました。コメントバックの応酬があり、もともとの記事よりもはるかに長い対話録が出来上がった。ところが、ふとこう思ったのです、mori夫さんのブログの読者は、ここでの対話のことは知らずにいるに違いない、それはmori夫さんのファンの方々にとってはもったいないことではないかと。問題はこういうことです、ブログのコメント機能は、対話を喚起するためには優れたものですが、それ自体はリンクの機能を持たないため、ひとつの閉じたブログの中に孤立したテキストを作るだけで終ってしまう。それならば、トラックバックと同じような仕組みを使って、コメントした人自身のブログにメッセージを投げ、そちらからもリンクを張る機能を追加してしまったらどうだろう。つまり、ブログにコメントを書き込む人は、自分の署名とは別に、自分の管理しているブログのアドレスとパスワードを(オプションで)入力する。するとコメント欄の署名が自分のブログへのリンクになると同時に(これは現在のブログでも実現している機能です)、コメントを書いた自分のブログの中にも、このコメント本文に向けたリンクが相互に張られるということです。現在のブログのフォーマットでは、ふつう本文の横に「最近のコメント」というリンク表示がありますが、その見出しをふたつに分け、「このブログへの最近のコメント」というリンク集(従来通りのもの)と、「外部ブログへの最近のコメント」というリンク集を作るイメージです。これによって、そのブログの管理人が、最近どこにどんなコメントを書いているのかが一覧で分かるようになるのです。

 この仕様の改訂によって、ブログのコメント機能が大きくパワーアップするような気がします。例えば、Aさんがあるテーマについて記事を書く、それに興味を持ったBさんが、Aさんの記事にコメントを書く。現在のブログの仕様では、その二人の対話を読む可能性があるのは、Aさんのブログの読者だけです。ここでもしもBさんのブログに「外部ブログへのコメント」の表示があれば、Bさんのブログの読者であるCさんの目にもそれは触れます。ここでCさんがこの対話に興味を持ち、自分も発言したいと思えば、リンクをたどってAさんのブログに行き、対話に参加することが出来る。それはさらにCさんのブログの「外部ブログへのコメント」リンクとして残り、Cさんのブログの読者にも読まれることになる。こうしてどんどん対話や議論が広がって行きます。え? それだったら要するにインターネットの掲示板と同じことじゃないかですって? いや、でもそれは少し違うと思います。掲示板というのは、基本的に同じテーマに興味を持つ固定メンバーのための意見交換の場であって、それ自体が新しいメンバーを開拓する仕組みは内蔵されていません。それにたまたま自分にとって興味のあるテーマの掲示板を見付けても、たいていそれは過去の掲示板で、もう議論は終ってしまっていたりする。ところが、「最近のコメント」リンクでつながった議論は、いままさに白熱した状態で、たくさんのブロガーを巻き込む仕掛けとして機能する可能性があるのです。

 もう少し具体的な細かい仕様について考えておきます。自分のブログに自動的に張られる「外部ブログへのコメント」のリンク先は、コメントを付けた記事の本文ではなく、そのコメントの文章(つまりページの途中)に直接行けるようにしたいところです。また、このリンク集はずっと履歴として保存しておき、それを相手先のブログ別に分類して表示させる機能も欲しい(その際、同じ記事に対するコメントはツリー状に表示させるようにします)。後から内容が思い出せるように、トラックバックのように文章の先頭部分を表示させることも必要ですね。ブロガーにとって、この機能の一番の利点は、自分があちこちに書いた文章を、整理し、データベース化出来るというところにあります。相手のブログが引っ越したり閉鎖したりしない限り、このリンク集は自分がこれまでネット上に書いた文章の全目次になる訳です。そして当然、これはそのブログの読者にも恩恵をもたらします。私はmori夫さんのブログを愛読していますが、mori夫さんが私の知らない場所で、誰とどのような果敢な議論を展開しているのか、知りたいと思うからです。(笑)

 さらにもうひとつ重要な付加価値がありました。この方式では、コメントを書く人は、原則として自分のブログのアドレスを入力する訳ですから、匿名での悪意あるコメントをある程度防げるようになるかも知れない。そうしたコメントに悩まされている人なら、オプション設定でアドレスとパスワードの入力を必須にし、それがなければコメントを受け付けないようにすることも出来る。コメントする人が、自分のブログという、いわば定住所を持っていることがコメントを書き込むことの条件になる訳です。(逆に言えば、ブログを持っていない人は発言も出来ないのかということにもなりますが。) ある意味、これはインターネットの世界ではとても理にかなったことだと思います。現在のネットの世界は、匿名であるがゆえの牽制が効かない悪意や中傷にあまりに満ちているからです。だから一方でミクシィのような会員制のプロバイダサービスが人気になるのだと思います。私の提案は、このミクシィのような身元保証の制度を、最低限の条件で、しかもオープンな環境で実現出来ないかということでもあります。

 おそらく技術的には難しいことではない筈ですが、これはブログを運営しているプロバイダ各社が、共通の仕様を取り決めないと実現しない話です。しかし、それを言えばトラックバックという機能がそもそも共通仕様で成り立っている訳ですし、不可能なことではないと思います。最近、Web2.0というコトバがもてはやされていますが、Webが進化すると同時に、blogだって進化しなければならないと思うのですが、いかがでしょうか。

(ブログのコメントやトラックバックについて調べていて、面白い考察をしているブログを見付けました。私も経験がありますが、トラックバックというのはブログ初心者には分かりにくい機能です。この機能の本質は、相手のブログから自分のブログに一方通行でリンクを張る、という極めて利己的なものです。従ってそこではこれを使う上でのマナーをめぐって、様々な意見が飛び交うことになります。これを2つの軸、4つの象限に分類して考察したのがこの記事です。とても面白い。一読をおすすめします。)

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